この気持ちをあなたに伝えたい
「・・・・・・あら?」
角重先生は視聴覚室を通り過ぎようとしたときに人の声を拾ったので、耳を澄ませば知っている声だったので驚いた。ドアの隙間から覗くと、彼が彼女を抱きしめていた。
二人が外へ出ようとしていたので、音を立てないように気をつけながら階段のところまで急いで、足を止めてそのまま壁に凭れかかりながら座り込んで床に雫が落下する。
角重先生は見たことや聞いたことを後悔した。息の根を止められるような感覚に陥って吐き気がした。そのまま立ち上がることもできず、気が済むまで泣いていた。
何日も泣き続けて、冷静さを取り戻した角重先生は古霜先生が誰もいない教室へ入った直後に後姿を追いかけた。急にドアが開いたことに驚いた彼を見て思わず笑った。
「角重先生、そんなことをされると心臓に悪いです」
「驚かされた仕返し・・・・・・」
「どういうことだ?」
角重先生は口元だけ笑っている。それを見て嫌な予感がした。
「可愛いわね、彼女」
「か・・・・・・」
それを聞いて見られたことを確信した。いつ、どこで、何を見られたのだろうと考えて鼓動が鳴り響いている。 顔に出さないようにしている一方、角重先生は笑みを深めていく。
「好きな人が生徒だとは思わなかった。知らない人かもしれないと思っていたくらいだから」
「わかっているの? あなたと彼女は・・・・・・」
「教師と生徒」
古霜先生は無表情で淡々と言った。
許されない、禁断の恋と承知している。駄目とわかっていても、好きになってしまった後は引きずられ、這い上がることができない。
角重先生は視聴覚室を通り過ぎようとしたときに人の声を拾ったので、耳を澄ませば知っている声だったので驚いた。ドアの隙間から覗くと、彼が彼女を抱きしめていた。
二人が外へ出ようとしていたので、音を立てないように気をつけながら階段のところまで急いで、足を止めてそのまま壁に凭れかかりながら座り込んで床に雫が落下する。
角重先生は見たことや聞いたことを後悔した。息の根を止められるような感覚に陥って吐き気がした。そのまま立ち上がることもできず、気が済むまで泣いていた。
何日も泣き続けて、冷静さを取り戻した角重先生は古霜先生が誰もいない教室へ入った直後に後姿を追いかけた。急にドアが開いたことに驚いた彼を見て思わず笑った。
「角重先生、そんなことをされると心臓に悪いです」
「驚かされた仕返し・・・・・・」
「どういうことだ?」
角重先生は口元だけ笑っている。それを見て嫌な予感がした。
「可愛いわね、彼女」
「か・・・・・・」
それを聞いて見られたことを確信した。いつ、どこで、何を見られたのだろうと考えて鼓動が鳴り響いている。 顔に出さないようにしている一方、角重先生は笑みを深めていく。
「好きな人が生徒だとは思わなかった。知らない人かもしれないと思っていたくらいだから」
「わかっているの? あなたと彼女は・・・・・・」
「教師と生徒」
古霜先生は無表情で淡々と言った。
許されない、禁断の恋と承知している。駄目とわかっていても、好きになってしまった後は引きずられ、這い上がることができない。