この気持ちをあなたに伝えたい
「あぁ、行ってらっしゃい・・・・・・」
鏡を見ると、髪型が崩れていたので、くくり直してから部屋へ戻ろうと、階段へ向かった。ドアを開けようと手を伸ばす前に向こう側にいる誰かが先に開けたので、最愛の顔面にドアがぶつかった。
今日は本当に嫌なことが続いているので、溜息が止まらない。
「痛っ!」
「ごめん、大丈夫!? あれ? 最愛ちゃん?」
「あ! その声、もしかして・・・・・・」
懐かしい声にそっと顔を上げると、礼雅が立っていた。
「嘘? 礼雅お兄ちゃん!?」
「そうだよ」
高校生になってから、最愛は礼雅とほとんど会っていなかった。
「久しぶりだね。こんなところで会うとは思わなかった・・・・・・」
「本当、久しぶり。礼雅お兄ちゃん、友達と一緒なの?」
男の喋り方を忘れて、最愛は昔のように喋っていたことに気づかなかった。
「うん。最愛ちゃんも?」
「そう。大学が決まったから。お祝いみたいな感じで」
「そうみたいだね。君のお母さんから聞いたよ。おめでとう」
礼雅は最愛の頬を優しく撫でて、その笑顔を久しぶりに見ることができた最愛は嬉しかった。
「ありがとう。本当はもう少し話していたいけど、そろそろ行くね?」
「うん。また遊びにおいで? 待っているから」
「いいの!?」
昔みたいに遊びに行っていいことを言われた最愛は笑顔になる。
「もちろん」
「ありがとう。また遊びに行くから!」
部屋に戻ると歌っていた深香がマイクを持ちながらこっちを見た。
「遅いよ。迷子になっていたの?」
「ううん、お兄ちゃんに偶然会ったから話していたんだ」
「お兄ちゃん? 一人っ子じゃなかったっけ?」
鏡を見ると、髪型が崩れていたので、くくり直してから部屋へ戻ろうと、階段へ向かった。ドアを開けようと手を伸ばす前に向こう側にいる誰かが先に開けたので、最愛の顔面にドアがぶつかった。
今日は本当に嫌なことが続いているので、溜息が止まらない。
「痛っ!」
「ごめん、大丈夫!? あれ? 最愛ちゃん?」
「あ! その声、もしかして・・・・・・」
懐かしい声にそっと顔を上げると、礼雅が立っていた。
「嘘? 礼雅お兄ちゃん!?」
「そうだよ」
高校生になってから、最愛は礼雅とほとんど会っていなかった。
「久しぶりだね。こんなところで会うとは思わなかった・・・・・・」
「本当、久しぶり。礼雅お兄ちゃん、友達と一緒なの?」
男の喋り方を忘れて、最愛は昔のように喋っていたことに気づかなかった。
「うん。最愛ちゃんも?」
「そう。大学が決まったから。お祝いみたいな感じで」
「そうみたいだね。君のお母さんから聞いたよ。おめでとう」
礼雅は最愛の頬を優しく撫でて、その笑顔を久しぶりに見ることができた最愛は嬉しかった。
「ありがとう。本当はもう少し話していたいけど、そろそろ行くね?」
「うん。また遊びにおいで? 待っているから」
「いいの!?」
昔みたいに遊びに行っていいことを言われた最愛は笑顔になる。
「もちろん」
「ありがとう。また遊びに行くから!」
部屋に戻ると歌っていた深香がマイクを持ちながらこっちを見た。
「遅いよ。迷子になっていたの?」
「ううん、お兄ちゃんに偶然会ったから話していたんだ」
「お兄ちゃん? 一人っ子じゃなかったっけ?」