この気持ちをあなたに伝えたい
「礼雅お兄ちゃん、何を話したの?」
「座って第一声がそれ? 渋い顔をしていると思ったら・・・・・・」
「変なことを話していると、困るから」
礼雅はやれやれと頭を振って、水を飲んだ。
「そんなに気になる?」
「なる。だから話して」
「例えば、髪が伸びてさらに可愛くなったところとか」
思っていたより普通のことだったので、最愛は少しだけ安心した。
「他には? 変なことは話していないよね?」
「ふふっ・・・・・・」
最愛が恐る恐る訊くと、礼雅は笑った。
「変なことってどういうことかな? 想像がつかないな」
「嘘吐き」
その笑顔が怪しく見えて、最愛は苛つきながら自分の喉を掻いた。
「こらこら、掻かない。跡が残るよ」
「うん・・・・・・」
掻いていた手を止めて、心を落ち着かせた。礼雅と話をしていると、数分後に保が料理を運んできた。
料理が思ったより早くできたので、最愛は目を見開いた。
「いい匂い」
「どうぞ、ごゆっくり」
最愛が頼んだもの、礼雅が頼んだもの、どちらにもライスとサラダがセットになっている。
「美味しそうだね。最愛ちゃんが頼んだものも」
「礼雅お兄ちゃんが注文したものも美味しそうだよ」
礼雅が注文したものにはトマトソースがたっぷりとかかっていて、他の客も何人か食べている。
自分が頼んだものをスプーンで掬って食べると、かなり熱くて舌を火傷した。顔を顰めていると、礼雅は水を差し出した。最愛は水を受け取り、一気に半分くらい飲んだ。
慌てふためく最愛と違って、礼雅は上品に食べていたので、情けなくなった。
「座って第一声がそれ? 渋い顔をしていると思ったら・・・・・・」
「変なことを話していると、困るから」
礼雅はやれやれと頭を振って、水を飲んだ。
「そんなに気になる?」
「なる。だから話して」
「例えば、髪が伸びてさらに可愛くなったところとか」
思っていたより普通のことだったので、最愛は少しだけ安心した。
「他には? 変なことは話していないよね?」
「ふふっ・・・・・・」
最愛が恐る恐る訊くと、礼雅は笑った。
「変なことってどういうことかな? 想像がつかないな」
「嘘吐き」
その笑顔が怪しく見えて、最愛は苛つきながら自分の喉を掻いた。
「こらこら、掻かない。跡が残るよ」
「うん・・・・・・」
掻いていた手を止めて、心を落ち着かせた。礼雅と話をしていると、数分後に保が料理を運んできた。
料理が思ったより早くできたので、最愛は目を見開いた。
「いい匂い」
「どうぞ、ごゆっくり」
最愛が頼んだもの、礼雅が頼んだもの、どちらにもライスとサラダがセットになっている。
「美味しそうだね。最愛ちゃんが頼んだものも」
「礼雅お兄ちゃんが注文したものも美味しそうだよ」
礼雅が注文したものにはトマトソースがたっぷりとかかっていて、他の客も何人か食べている。
自分が頼んだものをスプーンで掬って食べると、かなり熱くて舌を火傷した。顔を顰めていると、礼雅は水を差し出した。最愛は水を受け取り、一気に半分くらい飲んだ。
慌てふためく最愛と違って、礼雅は上品に食べていたので、情けなくなった。