異種キャラクターバトル
崩れながら戻り、戻っては崩れる私の顔を、体を、腕を足を胴を見て、女がしかめ面をした。
それは、私に生を奪われていることへの恐怖狂気ではなく――
「っっ、ぃぃいイぃぃぃいフリートぉおおおおっ!」
「!?」
眼前が、純白の閃光で、弾けた。
轟音が、耳を使いものにならなくする。
「あ」
気がつけば、体が宙を舞っていた。
腕が空で引きちぎれ、アスファルトの上をバウンドする。そのとき、片足が砕けて弾けてそこに残った。肩や肘をぶつけながら転がり、滑って、摩擦を味わい、半身の皮膚を路面にこそぎ取られてようやく、止まる。
「――っ、ぅ、か……ぁ、っ……」
体を構成している生が、爛れ落ちる皮膚と一緒に、私から剥離していく。冷静に自分を分析すると、右腕と右足が、それぞれ肘膝からなくなっていた。見れば、向こうの路上に転がっている。
「ぃ……き……ぁ……」
立ち上がろうと突っ張った右腕が、火炎によって脆くなっていたのか、ぐちゃりと砕けた。頬骨を強く打ち据える。眼前が一瞬暗くなる。焼け砕けて、完璧に脳味噌を収納し切れていない頭蓋骨が、カタカタ音を立てた。
違う――。
皮膚も肉も溶けてむき出しになった顎骨が、鳴っている。奥歯が、噛み合わずに、おかしな音を立てているのだ。
体の、震えが、止まらない。
それは、私に生を奪われていることへの恐怖狂気ではなく――
「っっ、ぃぃいイぃぃぃいフリートぉおおおおっ!」
「!?」
眼前が、純白の閃光で、弾けた。
轟音が、耳を使いものにならなくする。
「あ」
気がつけば、体が宙を舞っていた。
腕が空で引きちぎれ、アスファルトの上をバウンドする。そのとき、片足が砕けて弾けてそこに残った。肩や肘をぶつけながら転がり、滑って、摩擦を味わい、半身の皮膚を路面にこそぎ取られてようやく、止まる。
「――っ、ぅ、か……ぁ、っ……」
体を構成している生が、爛れ落ちる皮膚と一緒に、私から剥離していく。冷静に自分を分析すると、右腕と右足が、それぞれ肘膝からなくなっていた。見れば、向こうの路上に転がっている。
「ぃ……き……ぁ……」
立ち上がろうと突っ張った右腕が、火炎によって脆くなっていたのか、ぐちゃりと砕けた。頬骨を強く打ち据える。眼前が一瞬暗くなる。焼け砕けて、完璧に脳味噌を収納し切れていない頭蓋骨が、カタカタ音を立てた。
違う――。
皮膚も肉も溶けてむき出しになった顎骨が、鳴っている。奥歯が、噛み合わずに、おかしな音を立てているのだ。
体の、震えが、止まらない。