恋愛の神様
夢中になって没頭してみて―――
「…………………………………はぁ。」
手を止めて、溜息を吐きました。
ムナシイ。
行為に身体は反応しますが、ちっとも心が悦びません。
当然でしょうとも。
だって零於さんではないんですもの。
いくら彼を思い起こしてみたって、触れているのは零於さんじゃないんですもの。
ジワリと目頭に湧いてきた熱い物をゴシゴシと袖に拭いました。
どうもワタクシは自覚以上に零於さん不足で情緒不安定のようです。
再び重い溜息を吐きながら起き上がり―――飛び上がるほど驚きました。
「れれれ零於サン……ッ!」
リビングの入り口にいつのまにやら零於さんが。
腕を組み壁に凭れるようにしてじぃっとワタクシに得も言われぬ視線を投げかけておいでです。
一体いつから!?
「オマエが一人でなにやら楽しそうな事をおっぱじめた頃から、だな。」
ぎぃやぁあああああああ。
羞恥で一瞬にして真っ赤になったワタクシはアホウのようにぁぅぁぅ呻く以外にすべきがありません。