Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪

ウェーブの髪の毛は変わらず軽やかで、太陽の光を受けてきらめいていた。


そうだな。


当然だ。


その横に男の姿があるのは。


怜士は乱れた髪をかきあげた。


麗華の隣に立っている男は、かつて自分がしたように彼女の頭を軽く叩いた。


麗華は顔を俯かせている。


落ち込んでいるのだろう。


“今泉怜士”がみつからなかったことに。


そして“彼”はもうすぐ死ぬ。


今、ここで生きているサトシ・ダバリードが完全に表に立つために。
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