Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪




ついついメールをためてしまう性分だった。


それをこれほど後悔したことは無い。


高等部卒業と同時に、同学年のメーリングリストを作っていた。


高等部同窓会事務室から、そのメーリングリストに訃報が流れていた。


授業の課題をやろうとして立ち上げたPCの画面を、しばらく呆然と眺めていた。


死んだんだ。


えっと。


片手で顔を覆う。


やっと文字の内容が頭の中に入ってきた。


葬式は今日だ。


しかも、もう始まっている。


麗華はクローゼットに走った。
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