Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
運転手の岡崎に車を飛ばさせ、終了間際に滑り込む。
会場は焼場への見送りのために人が動いていた。
目の前を棺が通り過ぎていく。
会場内の祭壇へちらりと目をやると、好青年の微笑を浮かべた怜士の遺影があった。
体が震える衝撃というのは本当にあるらしい。
ばっか。
泣きたくなんか無いのに。
悔しい。
自分でも思わぬほど大量の涙があふれた。
気づかなかったけど、いつかどこかで会えるかもしれないという希望を持っていたのだ。
ハンカチで両目を覆う。