Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
出棺のアナウンスに、泣きながら霊柩車へ両手を合わせた。
車が走り去っていく。
永遠の別れって、こんなに簡単なんだ。
最後に交わした言葉って、あれ?
あの夜が最後?
「宮内」
呼びかけられ、あわてて涙をハンカチで押さえて振り返る。
同級生だった椋木だ。
「久しぶり」
「うん」
声が詰まるので、短く返答をすると、椋木は麗華の様子にちょっと困ったような表情を浮かべた。