Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「麗華が小学校の先生なんて、およそ似合わないけど」
「そう?」
あの男は“似合うかもな”って言った。
“がんばったら?”って。
だから、“がんばって”いる。
あの男がいなくなってからは、家庭教師ではなくて、塾に通って。
学校と塾通いで、唯一の気晴らしが雑誌の撮影。
それだけで毎日、生きてきた。
努力が実って、希望どおり教育学科の内部進学ができたのだ。
花の大学生活なんて送っていられない。
人より頭の出来が悪いのは百も承知。
だからまた“がんばって”教員免許を取るのだ。