Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
元の輪の中に戻ってから、ちらりと麗華たちの方を見た。
美和が当たり前のように、むき出しの麗華の背中に手を置き、肩を寄せ合っている後姿。
その隣はおまえじゃないだろう。
突然の噴出した自分の感情に自分で驚く。
当然のような所有欲。
肌に触れていいのは自分だけだし、息が触れ合うほど近くにいていいのも自分だけだ。
長い間、眠らせていたからなのか、その思いは獰猛に怜士の中で暴れる。
ねじ伏せるのが困難なほど。
自分は何を悠長に迷っていたのだろうか。
迷っている時間など無かっただろう?
怜士はくちびるを引き結ぶと、視線を外した。