Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
この場所で水ではないのに溺れるなんて間抜け?とか、自分に突っ込む余裕はまだあった。
その内、頭の中がしびれてきて、空っぽになると、後はただされるがままだ。
「首に腕を回して」
耳元でキスと共に囁かれて、自分が脱力して怜士に支えられているのに気が付いた。
これでは本当に溺れる。
素直に怜士の首に腕を回すと、怜士は麗華の両足を抱えて自分の背中に回した。
瞬後の体を貫く痛みに、自分の身に何が起こったか気が付き、体をこわばらせる。
首に回していた腕を解き、怜士の肩をつかんで上体を反らせた。
怜士がまぶたを上げ、物憂げなまなざしを向けた。