隣の席のキミへ…


「…あれ?たんぽぽいつからいたんだよ?」

総悟があたしに気付いた。


「あぁ…。うん‥。今さっき来た。写真撮ろうって……。総悟居なかったから呼びに来た…」


箇条書きのように喋ってしまったので、自分でも何を言っているか分からなかった。



「そっか。ごめんな?それじゃあ行くか」

総悟が近付いて来る。

「まって!!」

「え……?」



もう、色んな気持ちが混ざっていた。


「今」言わなきゃいけない……。

それだけが頭の中を駆け巡る。








「…総悟‥聞いて。これから言うことはあたしの全ての気持ち……だから……。全部本当だから…………」


総悟は静かに頷いた。






< 56 / 62 >

この作品をシェア

pagetop