シンデレラの落とし物
過去に触れる話しをすると美雪が遠くなる。
ひとりで旅行をすることと過去、なにが関係しているのだろうか?
触れられたくない話題になると、美雪は見えない壁を築いて頑なに心を閉ざしてしまう。
ただの興味本意ではなく、美雪のことをもっと知りたかった。わかりたかった。
彼女の表情が翳るたびに、落ち着かない気分になる。
笑顔にしてやりたい。
守ってやりたい。
強烈な感情が込み上げてきて、己のなかに沸き上がる気持ちに戸惑った。
少し飲み過ぎたのだろうか?
オレはなにに酔ったんだーーー?
夜にもなると潮風が冷たい。部屋に戻ると、密室にふたりきりだということを、あらためて思い知らされることになる。
夕食後のぎこちない空気に包まれたまま、当たり障りない会話を数回。寛ぐこともなく追われるように寝る支度をすると、ベッドが安全な場所であるかのように中へ入った。
深夜。
美雪はウトウトしては目を覚まし、寝返りを繰り返していた。
眠れない……。
美雪はそっと起き出す。上半身を起こすと、暗く静かな部屋にシーツが擦れる音が響く。
ひとりで旅行をすることと過去、なにが関係しているのだろうか?
触れられたくない話題になると、美雪は見えない壁を築いて頑なに心を閉ざしてしまう。
ただの興味本意ではなく、美雪のことをもっと知りたかった。わかりたかった。
彼女の表情が翳るたびに、落ち着かない気分になる。
笑顔にしてやりたい。
守ってやりたい。
強烈な感情が込み上げてきて、己のなかに沸き上がる気持ちに戸惑った。
少し飲み過ぎたのだろうか?
オレはなにに酔ったんだーーー?
夜にもなると潮風が冷たい。部屋に戻ると、密室にふたりきりだということを、あらためて思い知らされることになる。
夕食後のぎこちない空気に包まれたまま、当たり障りない会話を数回。寛ぐこともなく追われるように寝る支度をすると、ベッドが安全な場所であるかのように中へ入った。
深夜。
美雪はウトウトしては目を覚まし、寝返りを繰り返していた。
眠れない……。
美雪はそっと起き出す。上半身を起こすと、暗く静かな部屋にシーツが擦れる音が響く。