君色-それぞれの翼-
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「積もってる!!」
翌朝、あたしは塾専用の鞄を持って飛び出した。
外には真っ白な雪。
歩きにくいのを承知で、綺麗な雪の中に足を踏み入れる。
「ホワイトクリスマスだぁ…」
あたしは空を見上げて声を漏らした。
塾に着くと、バタバタと教室に入り込み、勢いよくドアをしめた。
先に来ていた戸谷君が驚きの表情であたしを見る。
「外、外!!!!雪!!積もってる!!」
あたしはまるで幼稚園児の様に興奮気味に言った。
「……うん、積もってるね。」
はしゃぐあたしに、戸谷君は棒読みで、幼稚園児相手の様な言葉を使う。
が、一面の雪に興奮しているあたしは、お構いなしに窓にへばりついていた。
「きれーだねー。」
あたしが窓を開けると、冷気が部屋に流れ込み、戸谷君は「…さむ」と声を漏らし、身震いした。
「寒い、閉めて。」
いつもながら夢の無い発言。
あたしは顔を引きつらせる。
「あ…」
戸谷君はまた過去問に目を戻すと、何かを思い出した様に声を漏らした。
しかし戸谷君の言葉より、あたしの悪知恵の行動の方が早かった。
「つめたっ!!」
初めて聞いた、戸谷君の叫び声。
戸谷君はまだ状況がよく分かっていない。
何をしたか…
戸谷君の首に雪をかけた。それだけなんだけど。
「あはははははっ!!」
あたしは戸谷君の予想以上の反応を面白がった。
笑い崩れるあたしの側を、立ち上がった戸谷君が風の様に通り過ぎる。
やっと笑いがおさまり、立ち上がろうとすると、首もとが凍った。
あたしは再び床に崩れた。
首に手を回すと、氷の塊。
顔を上げると、雪玉片手に不敵な笑みを浮かべる戸谷君が目に映った。
……そこから室内雪合戦が始まった。
「積もってる!!」
翌朝、あたしは塾専用の鞄を持って飛び出した。
外には真っ白な雪。
歩きにくいのを承知で、綺麗な雪の中に足を踏み入れる。
「ホワイトクリスマスだぁ…」
あたしは空を見上げて声を漏らした。
塾に着くと、バタバタと教室に入り込み、勢いよくドアをしめた。
先に来ていた戸谷君が驚きの表情であたしを見る。
「外、外!!!!雪!!積もってる!!」
あたしはまるで幼稚園児の様に興奮気味に言った。
「……うん、積もってるね。」
はしゃぐあたしに、戸谷君は棒読みで、幼稚園児相手の様な言葉を使う。
が、一面の雪に興奮しているあたしは、お構いなしに窓にへばりついていた。
「きれーだねー。」
あたしが窓を開けると、冷気が部屋に流れ込み、戸谷君は「…さむ」と声を漏らし、身震いした。
「寒い、閉めて。」
いつもながら夢の無い発言。
あたしは顔を引きつらせる。
「あ…」
戸谷君はまた過去問に目を戻すと、何かを思い出した様に声を漏らした。
しかし戸谷君の言葉より、あたしの悪知恵の行動の方が早かった。
「つめたっ!!」
初めて聞いた、戸谷君の叫び声。
戸谷君はまだ状況がよく分かっていない。
何をしたか…
戸谷君の首に雪をかけた。それだけなんだけど。
「あはははははっ!!」
あたしは戸谷君の予想以上の反応を面白がった。
笑い崩れるあたしの側を、立ち上がった戸谷君が風の様に通り過ぎる。
やっと笑いがおさまり、立ち上がろうとすると、首もとが凍った。
あたしは再び床に崩れた。
首に手を回すと、氷の塊。
顔を上げると、雪玉片手に不敵な笑みを浮かべる戸谷君が目に映った。
……そこから室内雪合戦が始まった。