予想外の恋愛
そして次はどこに行くのかと思っていたら、私では普段入ることをためらうようなレディースのセレクトショップに入った。
それなりに高い服が並ぶこのお店で、まさかプレゼントを選ぶのだろうか。
「どーすっかなー…」
本人はのんびりとワンピースやドレスを眺めている。
「あ、あの!ちょっと質問があります!」
「なに」
「今日選んでる物は全部、女の人へのプレゼントですよね…?」
「男にあげるように見えるか?それよりお前、この中から良さそうなの選んで」
「や、やだ!」
「はあ?なんで」
「そ、そんなパーティードレスみたいなの、責任が重すぎて選べません!ほんとに一回あげる人に着てもらわないと買っちゃダメです!」
「一回着てもらえばいいのか?」
「サイズとかデザインとか、似合うものが人それぞれだから!」
「…たとえばお前が男と一緒にホテルでディナーするってなったらどれ選ぶ」
拒否の目を向けてみる。
するとギロッと睨まれた。
私の場合で考えて選ぶだけなら…と、店内の服を見てまわる。
「…これですかね。あくまで私の場合ですけど」
黒のワンピース。
だけど結婚式にも着ていけるようなラグジュアリー感がある。
膝上までのスカートは広がりすぎないデザインで、腕の部分とデコルテ部分は黒のレースになっている。
「ああ、いいな。着てみろ」
「…私の話聞いてました?」
「実際に着た時の雰囲気知りたいだけだろ」
「そんなモデルみたいな…!」
「そこまで期待してねぇわ早く着やがれ」