予想外の恋愛




「あ、あの、今日は私が話があって」

「…おう」



緊張する。
俯いた先にあるワンピースの裾をぎゅっと握りしめて、勇気を振り絞った。



「き、昨日はごめんなさい。私勘違いしてて、その…」

「俺と川瀬が付き合ってる、ってか?」

「えっどうして知って…」


がばっと顔を上げると、朝田さんがはーっと溜息をついていた。


「ったく…あの女まじで許さねえ。お前さっきまで中島達といたんだろ?多分お前が帰ってすぐ中島から電話がかかってきた」


喫茶店を出て帰る途中に電話をかけても繋がらなかったのは、中島さんと電話していたかららしい。
中島さんの全てを見越した迅速な対応に舌を巻く。



「中島に聞いた。川瀬がお前に嘘ついてたことも全部な。…悪かったな」

「あ、朝田さんが謝ることでは…ないのでは…」

「俺のせいでもあるだろ。気付いてやれなかった訳だしな。あいつがお前のいるカフェの場所聞いてきた時点で気付くべきだったなー。あーやられた」

「…きっと川瀬さんは、本気で朝田さんのことを好きで…。ずっと諦められなかったんだと思います」

「だからって俺が同情してやるのは違うだろ。第一、あいつのことはキッパリ断ってるし、俺には他に好きな女がいるんだから」







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