予想外の恋愛
その暖かさに、手のひらの体温に、強がっていた気持ちが絆されていく。
こんなにも近くに朝田さんがいる。
無意識に私も朝田さんの背中に手を伸ばして、抱きしめ返していた。
「お前、俺のこと好きなんだろ」
…最後の最後まで俺様な人だ。
だけどそれがこの人だから。
私が好きになった人だから。
その耳元に唇を寄せて、小さい声で呟いた。
「…好きだよ」
「!」
抱きしめられている腕の力が強まった。
少し痛いぐらい。
「ちょ、ちょっと、痛いんですけど」
「無理。今絶対俺の顔見んな。あ〜〜〜もうまじで何なんだよお前…」
「見んなって言われると見たくなるんですけど…」
「黙れこのまま絞め殺すぞ」
「ちょ…!待って待って、朝田さんの好きな人って…」
肝心なことを聞いていなかった。
慌てて無理矢理体を話して顔を見ると、その顔は見事に真っ赤に染まっていた。
「…見んなって言っただろ、このやろ…」
「あ、朝田さん…」
「なんだよ」
「かわいい…」
思わずそう言うと、肩を押されて床に押し倒された。
朝田さんが私にまたがって上から覆い被さるような格好になる。
「ほお…。二度とそんなこと言えないように男ってもんを教えてやろうか」
「こらこらこらこら!なに?かわいいって地雷!?」