予想外の恋愛


「ごめんね、朝田が迷惑かけて」

「いえ、そんな!中島さんが謝ることじゃないです!」

「ナギサちゃんには驚かせちゃったけどさ、今日来てくれて本当に助かったよ。…せっかくだから映画、楽しもうね?」



優しい笑顔に思わずきゅんとしてしまった。

そうだ。せっかく来たのだから、今日は中島さんと一緒に楽しもう。
さんざん楽しんでから、全力で朝田さんを問い詰めよう。


「はい!沖野ナギサ、お供させて頂きます!」

「ははっ、ありがとう」



それから映画館に入り、二人並んで座って映画を観た。

内容はアクション物の洋画で、派手な演出や意外性のあるストーリーがとても面白かった。

隣の席で中島さんはキラキラと目を輝かせている。きっとこういう映画が好きなんだろう。

新たに知った中島さんの一面。
カフェで話しているだけではきっと知ることなんて一生なかっただろう。



そして私は、きっと朝田さんもこういう映画が好きなんだろうな、とぼんやり考えていた。






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