予想外の恋愛
「ナギサちゃんは朝田のこと苦手かもしれないけど、俺はあいつはすごい奴だと思ってるよ。尊敬する部分もあるしね」
「…すみません。だけどどうしても言い合いになってしまうというか」
「まあ、あいつの態度に大いに問題があるよね。なんでナギサちゃんの前ではあんななのかなあ…」
もっと素直になればいいのに、と言う中島さん。
私からすれば、逆に悪い意味で素直すぎるんじゃないかと思う。
「疑わないで聞いてほしいんだけどさ。朝田だって、ナギサちゃんに癒されてると思うんだよ」
「…はい?」
信じられないことを言われ、私の頭は少しの間フリーズする。
今までの関係から、どうやったらそんな解釈になるのだろう。
王子様の思考回路は私には理解出来ない。
「……いやいや、すいませんさすがにそれは…無理があるかと」
「ほんとだよ。あいつは、社内ではエースって呼ばれてて、上からの信頼も下からの人望も厚いんだ。すごいことだけど、色んな重圧に耐えてると思う。それなりの苦労だってあるだろうね」
「まあ…それは、そうなんでしょうけど」
「ナギサちゃんとのやりとりが本気で面倒なら、普段のストレスに追い打ちをかけるようにわざわざあのカフェに通わないよ」
「それは…コーヒーが美味しいからとか、中島さんと仕事の話をするためとか、そういう理由なんじゃ…」
「それだけだと思う?」