予想外の恋愛
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「おはようございます」
「おはよう、ナギサちゃん」
今日私は2日ぶりにカフェのバイトに来ている。
いつものようにお客様にコーヒーを出し、会計や片付けをして仕事に没頭する。
そうしてやってきた夕方。
「いらっしゃいませ!…あ」
スーツの二人組が来店。
この二人とは日曜日に色々あったので、一方的に気まずさを覚えていた。
「こんにちは、ナギサちゃん」
「中島さん、こんにちは」
いつも通りの中島さんの笑顔にほっとして、自然とこちらも笑顔になる。
「いつもの二つね」
「はっはい!かしこまりました!」
勝手に奥の席へと進んでいく二人を横目に、ばたばたとカウンターに駆け込む。
「店長、アメリカン二つです!」
「はいよー」
とりあえず、中島さんはクリアだ。
問題は朝田さん。この人の方がなんだか気まずい。
顔を見ると、あの星空の下の横顔が思い出されて仕方がない。
ぶんぶんと頭を振り、二人の所へコーヒーを運ぶ。
「お待たせしました」