予想外の恋愛
「ま、どうなるにしろ二次会は楽しまなくちゃね。おめでたいことなんだから」
「それはもちろん。楽しみは楽しみだよ?」
私の事情なんて抜きにして、綾の二次会はとても楽しみだし、誘ってくれたことを嬉しく思う。
カフェモカを飲みながら二ヶ月後のことを想像した。
「じゃあこの話は置いといて、その後どうなの?朝田さんは宣言通り、中島さんとのこと協力してくれてるの?」
「!げほっ…!」
ちょうど飲み込もうとしていたカフェモカが変なところに入り、胸元をドンドン叩いて咳をする。
「…一人でなにしてんの」
「だっ誰のせいだと…げほ」
「だあーってその後何かあったのか全然報告してくれないんだもーん」
「わかった、話す!話すから!キャラ崩壊させてまで拗ねるな!」
この間、朝田さんの勘違いによって実現された中島さんとのデートは、マチには言っていなかった。
冷やかされるのが目に見えているから言っていなかったけど、どうやら黙っている方が恐ろしそうだ。
仕方なくその日のことを順を追ってマチに話した。
そしてやっぱり、私は中島さんのことは何とも思っていない、逆もまたしかりだと念のため言っておく。
だけど最後まで聞き終わったマチが反応したのは、そこではなかった。