予想外の恋愛
まず初めに朝田さんが入ったのは、アクセサリーショップだった。
女物のアクセサリーが並ぶこの店で、ピアスやらネックレスやらを眺め始めた。
どう考えても女の人への贈り物を選んでいる。
贈りたいような人がいるのだろうか。
まさかそれを女目線で一緒に選んでほしいがために、私を連れてきたのだろうか。
「おい」
「は、はい?」
「お前、これとこれだったらどっちがいいと思う」
そう言って見せられたのは、ゴールドのネックレスとシルバーのネックレス。
今まで女の人の影を感じたことなんてなかった。
彼女がいるかどうかさえ知らない。
だけどどうやらいるらしい。
彼女ではないにしても、気になっている人ぐらいはいるのだろう。
その事実に、思ったよりも動揺した。
「私だったらゴールドを選びますけど。人によってパーソナルカラーってのがあるのは知ってます?」
「は?なんだそれ」
「一人ひとり、生まれ持った色やイメージがあるんですけど…たとえば目の色とか肌の色とか。それに似合う色があるんです」
「…なんかややこしいな」
「だいたい春、夏、秋、冬って4タイプに分けられるんですけどね。私のパーソナルカラーは春です。春と秋の人はゴールドが、夏と冬の人はシルバーが似合うんです」
説明を聞いてはくれているけれど、理解してくれているのかは微妙だ。
あまりこの手の話は興味がないらしい。
「だからそれは、その…あげる相手に似合う色を選んだらよろしいかと」