Bad Voice
病院に着いて
凌雅が奥に運ばれていき
俺は、喉が渇いていたので自販機を探しに向かった。



にしても、どうしたらいいんだ?
この紙、あいつらに見せるべきだよな
でも、これを見て拓弥はどう思うんだろ

でも、反省した太陽にもこんなこと言いずらい
せっかく更生してくれたのに…


「なに、辛気臭せェ顔してんの?」

目の前にはいつからいたのか
海翔が立っていた。


「ん?なにそれ」

海翔は、俺が持っていた紙を指さして
言った

俺はその紙を海翔にわたした。
海翔はしばらく黙っていた

「っんだよ、これ」

そういえば、海翔ははまのことをはなしたとき屋上はいなかった。
俺は全てを海翔に話した

太陽がはまをいじめていた事
太陽がはまに嫌がらせされていた事
はまが自殺した事
そして
いじめのメンバーがダンス部員の名字と
同じと言う事


「寝てる間に、んな事が話されてたわけか」

海翔は、話を一部始終聞き黙ったまま
腕を組みながらしたを向いていた

「ユーキ!カイト! リョウガはー!?」

そんな事話していると拓弥が走ってきた


「あ、あ、拓弥…」

俺は無意識に紙を隠した

「何がしたい?隠して何になる」

海翔がしたを向いたままで俺に言った
その間拓弥はずっと首をかしげていた

「でも…っこんな事言えるわけ…」

「祐輝と僕との間に隠し事なんてあった?」
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