Bad Voice
――――バタンッ――To.祐輝

「ハァ…ハァ…こ、晃介見っけた…」

勢い良く開けた扉
そこには、注射針を突きつけられた晃介がいた


「久しぶりだね……祐輝」

そして、桃菜がいた
それに……




海翔も

「もう、バレたんだ」

海翔は、悪びれもなくいう
まるでそれが当たり前かのように

「はまのお兄さん、だったんだ」

俺は心を決めて尋ねる

「だったら何?」

「なんで、東京の拓弥達まで!!」

「お前らが春馬のことを悪く言ったから」

そう言った海翔の表情は
どこか悔しそうだった

「太陽なんかの嘘に踊らされやがって!」

「うそ……?」

俺は海翔の言葉をうたがった
でも海翔が嘘をついているようには
見えなかった

「あいつは……お兄ちゃんはあいつをいじめてなんかなかった!」


桃菜が大きな声を上げる

春馬は太陽をいじめてなかった?
じゃあ、太陽が言ってた言葉はデタラメ?

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