不器用な彼と
勇気Side


ひまー。


おひまー。


ひまー。


とっても、ひまー。


ひまひまー。


まひまひー。



俺は今、とても!





暇である。




宿題なんぞとっくに終わった。


亜紀にLINEしても返事がないし、やっと来たと思えば「部活中なんだけど」の一言だしぃ。


ちなみに亜紀は野球部のマネージャー。







…あれ、待てよ。


俺はゴロゴロ転がるのをピタッと止めて立ち上がる。


クラスの名簿を取り出す。岸…岸…やっぱり!




5番 岸優太 『野球部』






なんだよ、それ。


また俺、出遅れたって、思っちゃう。


きっと誰より亜紀の近くにいるのに。


まぁマネージャーと言ったって委員長業務でサボりがちらしいけど。


だから、真面目な亜紀は夏休みくらいちゃんと参加するのだろう。



むぅー。やりきれん。


そうだ、健人くんに電話しようかな。


プルル、プルルとコール音をだいぶならして出て来たのはうるさいところにいるらしい健人くん。


「ん?なぁーに、勇気」


「ひまぁ」


「今サークル仲間と東京に旅k」


ツーツーツー。


切ってやった。健人くんのバカ。ナルシスト。バナナ野郎。ラブホリ。




じゃあ、この暇さ…どうしよう…。



学校でも、行こうかな…。玉ちゃんとでも話そっと。
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