契りのかたに君を想ふ
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気がづきたときには、船の上だった。
絵美「う"ぅ…。気持ち悪ぅ……」
「手荒な真似をしてすまなかったな」
絵美「誰っ!?」
振り向くと一見、穏やかそうな顔つきの男。
どこかで見たことがある。
「君なら分かるんじゃないかな?」
一生懸命自分の記憶を辿って彼の顔を探す。
はっ!!!!!!
絵美「桂小五郎!?」
桂「あはは、その通りだよ」
そうか。
教科書で見たんだ。
絵美「ここどこ?新撰組のところに返してよ!!」
桂「それは無理な話だな」
なぜ!!!!!!!
桂「君はこれから長州で預かる」
もう一度言う、なぜ!!!!!!
絵美「すいません、私は新撰組の人間です。返していただけないのなら私はここで切腹をします」
桂「それも無理な話だな」
だからなぜ!!!!!
絵美「もう!私はこんなところで死んでる場合じゃ……」
いや待てよ。
もしやこれは絶好の機会じゃないか?
長州に幕府の良さを知ってもらえばこっちのもんじゃ!!!!!
絵美「気が変わりました。しばらく私を預かってください。でもいずれ新撰組の元へ戻るということは忘れないでください」
桂「気が変わってくれて良かった。だが新撰組に返すわけにはいかないな」
うん、さっきから物凄い笑顔で話すのやめて。
反抗しずらいから!!!