いつも恋して・・・
梨佳子の母親は廉の行動や姿勢を見て好印象ではあったものの、身分の差で娘を苦しい目にあっている事は消せない事実。


と去っていく廉に腹立たしさと申し訳なさと入り混じった感情を持った。


廉は伊藤の待つ車に静かに乗り込んだ=3


『実家にはちゃんと連絡している・・・』


「どうでしたか?」


伊藤は梨佳子の居場所が聞けたのか心配だった。


「そっけなく帰されたよ・・・でも梨佳子はちゃんと連絡しているみたいだった。それが分かっただけでもよかったよ(^-^)」


「そうですか・・・」


伊藤は結局まだ居場所のつかめていない状況にため息をついた。


「梨佳子にも梨佳子の親にも憎まれて当たり前だよな・・・・」


廉は自分の至らなさで、こういう事態を招いたのだと何度も自分を責めた。


「何度でも頭を下げに行くよ(^-^)=3」


「伊藤・・・また協力頼むな(^人^;)」


伊藤は少し晴れた表情をしている廉に笑顔で答えた。


「スケジュールの中に入れるようにしますp(^-^)q」


廉は少しだけ安心した気分で車に揺られながら目を閉じた。



それからは、午前中の時間が取れる日は梨佳子の実家に何度も足を運んだ=3




そんな日が何日か続いたある日・・・・


♪~♪~


「会長がお呼びです。」


廉は朝一で会長室に呼ばれた。


トントン”


「お呼びでしょうか・・・・」


ドアを開けた廉の表情は、少し疲れた感じの表情だった。


「座れ=3」


会長はソファーを指差した。


廉は黙って腰を下ろし・・・


「お話は何でしょうか?」
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