《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★

一子がテーブルに出してきたものを見て秀馬の目は点になった。


ーーーなんだ? これは……。


一子の言ういいものがテーブルの上にズラっと並んだ。
以前、この店で買った小さい白い置き物シリーズで、牛、馬、羊、山羊、ねずみが揃っていた。もちろんどの動物にも黒のブチがあった。


「なんなの? これ、なんか微妙な感じ〜」三津子は、嫌な顔をした。


「秀馬さんって、こういうの趣味でしたっけ? そういえば店にありましたよね〜。これに似た奴」
歩が馬の置き物を手にして裏返しにして、馬の腹の部分に目を止めた。


「あ、なんか書いてありますよ。こいつ」

秀馬も歩が見せてきた馬の腹を見る。

馬の腹には、t’と黒く書いてあった。

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