《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
「……とにかくさ、歩さんにこれ以上失礼なことしないで。頼んで来てもらってるんだから」
「わかった」
頷く三津子。
三津子の背中に手をやり並んで家に帰りながら、なにげなく聞いてみた。
「ね、末子をどうやって説得したの?」
末子は、案外頑固な所がある。説得するのは大変だったはずだ。
「あ〜あれ、ちょっとね」
「ちょっとって?」
「あ〜、うん。来月は、カリスマさんが切りに来てくれるから、今月は我慢してって言っただけ」
「来月? ちょっと! 無理だよ。真田さんが切りに来てくれる訳ないよ」
三津子の腕を引っ張り、立ち止まった。
ーーー三津子ったら、その場しのぎの嘘ついて。そんなことを言ったら、後が大変なのに!
「まあ、いいじゃん。今日が丸く収まれば先のことなんかさ」
「そんな訳に行かないよ。問題を先送りにしてるだけじゃない」
ーーー来月からは、教えてもらったカット方法で私が末子の髪を切るつもりなのに。これじゃあ、また末子がへそを曲げちゃう