《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
「ただいまー」
家に帰ると、歩と末子が楽しそうに会話していた。三津子は、すぐに居間へ行きコタツに入り込んだ。
ーーー良かった。二人は仲良くなれたみたい。
「一子姉、すごいのよ。今度、お兄さん雑誌に載るんだって」
目をキラキラさせている末子。末子は、芸能界にすごく興味を持っている。アイドルになりたいと言っていたりもする。
「すごいですね。歩さん」
「ほんのね、少しだけなんだけど〜俺もこれから、どんどん有名になって〜もしかしたら、美容師辞めて芸能人になっちゃうかもよ」
「いいなぁ〜。私もアイドルになりたい!」
「なれるよ。末子ちゃん可愛い〜から。あ、今度、長峰 仁美の事務所紹介しようか?」
「友達なの? 」
末子に向けて、親指を立て歩は「まあね〜」とカッコつけた。
ーーー長峰仁美……か。
芸能人なんて、村山家にとったら雲の上よりも遠くの存在だ。そういう人と交流があり、雑誌に載るような秀馬や歩は、芸能人と同じように手の届かない世界の人達なのだ。