《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
来月はカリスマにカットしてもらうとの約束のせいか、はたまた長峰仁美効果なのか、末子は大人しく歩にカットされていた。横で、一子が歩が言うカットの重要ポイントごとに写真を撮り、メモ帳に大事な部分をメモした。
本当は一子が歩に指南を受けながらカットしたかったのだが、末子が一子には切られたくないと言い張ったので、結局歩に頼むことになったのだ。
「私、絶対嫌! 一子姉に髪は触らせないから!」
末子は、自分が一子と同じようにざんぎり頭になったまま学校へ通うことが、どんなにつらかったか、と言い出した。
どんなに悲しかったか、髪留めで工夫してみたり、帽子でかくしたり、それはそれは大変だったと雄弁に語った。
思わず、涙が出そうになるくらいの話しっぷりだった。
ーーー末子、そんなに大変だったんだ。あの髪型。
目頭をおさえながら一子は、もっと早く切り直してあげれば良かったと後悔した。