《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★

「三津子!」
慌てて軽口を叩きそうな三津子を止める一子。歩から見えないように三津子に合図を送るつもりで、片方だけ瞼をぎゅっと瞑って見せた。


「でもさー……」
三津子は、まだ言おうとしていた。すると、三津子と一子の様子を見ていた末子が口を開いた。




「私、カリスマ美容師でなくてもいい。来月も、この原宿美容室のお兄さんに切ってもらいたい」


「え?」

三津子も一子、歩も末子をみた。

「だって、この髪気に入ったもん。それに原宿美容室の店長さんなら、自慢出来るし」
にっこりと笑う末子。


「ありがとねー。末子ちゃん。俺、これから末子ちゃんの専属美容師になるよ。末子ちゃんがアイドルになってもね」
歩はすごく嬉しそうに笑った。


ーーーそうだよね。真田さんじゃなくても十分に末子は可愛くなった。


一子の方に笑顔を向けた歩に、笑顔で頷き返す。
ーーーそう、真田さんでなくても……。
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