《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
「秀馬、ワイン持ってきたぞ。つまみはできてるか?」
ステンカラーのチェスターコートを着たマッツンと、膝までのコクーンコートを着こなした麻耶が腕を組みながらリビングに入ってきた。
「え?」
「え?じゃないだろ。俺たちがいい酒を持ってくから、お前がつまみを作るって約束したろ?」
「あ……そうだよな。今やる」
ソファから立ち上がる秀馬を見て、顔を見合わせる麻耶とマッツン。
「なんかあったのか? お前らしくない」
立ち上がりかけた秀馬の肩をつかみ、再びソファに座らせたマッツンは自分もそのまま秀馬の右隣に座る。
秀馬を挟んで麻耶が左側に座った。
ソファに横並びに座ってから、マッツンがエアコンを眺めた。
「おい、エアコンもつけてないよな。寒いから点けろよ」
エアコンのリモコンを持ちボタンを押すマッツン。
「なあ、どうした? なんかあったか? あの写真のせいか?」
ーーー写真。麻耶と一緒のところを撮られた写真。そんな次元の話じゃない。