《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
ダイニングテーブルについて、ワインを片手に麻耶が盛り付けたチーズやハムをつまむマッツン。
「で、歩がその彼女をパーティーに連れて来るのか?」
「ああ。何度も言わせるな」
「じゃあ、秀馬は?」
麻耶がおっとりした口調で言う。酔いが回ってきたらしい。
「俺は一人で参加する」
「寂しい奴だな。長峰仁美とか誘えば? みんな喜ぶ」
「なんで、みんなのために長峰仁美を誘うんだ? 嫌だね」
「それなら、私の妹分を誘おうか?」
余計なことを言い出す麻耶。
「いらない。誘わなくていい」
秀馬がボトルを手にして、3人のグラスにワインをついだ。
「呼んでもらえよ。恥ずかしがらずに」
「恥ずかしくない。余計なお世話なんだ。大体、2人共イチャつくなら帰ってからにしてくれ」
事あるごとに、麻耶の髪に触れたり、手を握りあったり、こそこそ耳元で話したりする2人のイチャつきぶりは、イラつくレベルだった。
「あら、目に毒だった? ごめんね。秀馬」
「悪かったな。俺ら久しぶりだからさ、今までの会えなかった時間を取り戻したくなるのかなぁ。触りたくなってさ……」
言いながら、軽くキスをする2人。
「お前ら! いい加減にしろよな。その辺のHotelでしろ! ホテ…………」
途中まで言って、秀馬は思い出してしまった。
『Hotelに行ってー』という段取りを説明し始めた歩の顔が浮かんだ。