《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
「これなんかどうだ?」
フワフワなオフホワイトのニットワンピを一子の体に当ててみる秀馬。
「……」
無言になっている一子を不思議そうに見る秀馬。
「気に入らないか?」
服を戻そうとする秀馬の手を掴む一子。
「真田さんは、そういうのが好きなんですか?」
一般的にも好感度が高い白のニットワンピ。生地が柔らかいし、パッとみ可愛らしい。
「ああ、それと……あんたっぽいかなぁと」
「これが、私っぽいですか」
ーーーこんなにフェミニンな雰囲気で可愛らしいフワフワな服が私っぽい? なんか、すごく喜んでいいんじゃない?
素直に嬉しく思えた。
ーーー真田さんが私のために選んでくれた服なんて、きっとどんなのでも嬉しい。しかも、こんな可愛らしい服を選んでくれた。もう、これに決めたい。
「これにします!」
「もっと他にも見れば?」
秀馬が選んだ服は、まだ、1点目だ。でも、十分に気に入ったし着てみたい。
「いえ、これにします」
「一応、試着した方がいい」
「そうですね」
試着室に入ろうとして、一子は秀馬を振り返った。
「あの…もう、大丈夫なんで……行っちゃって下さい」
一子的には、秀馬に早くこの場から去って欲しかった。
もちろん、一緒にいたいのは山々だが、一緒にいるとその分切なさも募る。
忙しいであろう秀馬を自分の為に引き留めて置くのは、心苦しいというのもあるが……もっと、切実な理由があった。