《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
かぁ〜って全身が熱くなった。秀馬に握られている指が火傷しそうだ。
慌てて力を入れ、握られた手を離させた。勢いよく手を引いたせいで、テーブルの上にあったフォークを床に落としてしまっていた。
「また、冗談ばっかり……はははっ」
笑いながら、かがんで落としてしまったフォークを探した。なかなか見つからないので、しゃがんでテーブルの下に顔を突っ込んで見た。
すると、テーブルの下に同じように顔を入れている秀馬と目が合った。
「真っ赤。……あんたの手の感触。取り戻したくて金曜日の夜、タクシーであんたの家まで行ったんだ」
「昨日?」
2人がテーブルの下に顔を突っ込んで話している図は、はたから見ると変だと思う。
「タクシーを降りたところで、とんだラブシーンを見せられたよ。手の感触を思い出すどころの話じゃなくなったんだ」
落としたフォークは、秀馬に近い床に落ちていた。
伸ばした一子の手を勢いよく秀馬の手が掴んできた。
「ひゃっ!」
驚いた瞬間にテーブルの下に器用に入り込んだ秀馬の顔がしゃがんでいる一子の顔に近づいてくる。