《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
目を見開いた一子に秀馬が、顔を向けた。遠い位置からでも秀馬の表情くらいは見える。
ーーーこっちみて笑った?!
口角を上げて、微笑みを浮かべる秀馬。それが、話相手に向けた微笑みなのか自分に向けた微笑みなのかを判別出来ずに一子は言葉を失っていた。
ただ、胸がキュンとなり息苦しくなった。
「一子ちゃん!」
少し強い口調で名を呼んだ歩が、一子の肩を掴んで自分の方に体を向けさせる。
「あ、ごめんなさい。何か言いました?」
「俺といる時はさ〜、俺を見てよ」
「……えっと…はい」
「秀馬さんが気になる?」
「………」
「秀馬さんは、やめときなよ。きっと後悔することになるから」
「後悔ですか?」
「うん。だってさ……見て」
歩が一子の肩を掴んで、体を秀馬がいる方へ向けさせた。