《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
「なってやろうか?」
「え? なんです?」
聞き間違えかと思い聞き返す一子。
「だから……」言葉を途切らせた秀馬。
しばし、沈黙する間にお互い、色々と考えてしまっていた。
それから、先に考えをまとめたのは、一子の方だった。
一子は、大きな瞳をもっと大きくした。そして、瞳をウルウルさせて秀馬を睨んだ。
持っていたバッグをスマホを見たままでいる秀馬に投げつけ、一子は叫んだ。
「バカにして! いくら、もうすぐ30でも男がいなくても! セフレになんかなりません! バカにしないでよ!」
「おい、待て!」
一子が投げつけたきたバッグと散らばった中身を拾う秀馬。
ーーーイケメン? イクメン? どこが! 素敵? どこが! なんて、バカなんだろう。あんな人を素敵だと勘違いしてたなんて!
なんて…なんて……
たくさんの後悔が、なんて……と言う言葉とともに一子の心に押し寄せていた。
やみくもに走り出す一子は、道もわからずにただ進み続けていた。