しろっぷ
 つーちゃんが私だけを見てるーーー。
 あ〜あ、あの綺麗な目、笑った笑顔。それに何より年下・・・。
 つまり、つーちゃんの全てが私のものになって・・・。
 パカァーン!!!
 隣からストライク音が聞こえ、ゆかりはそれで我に返った。

 ダメダメダメダメ!!
 いくら何でもそれはアレだから絶対にダメ!!!

 何とか思いとどまったゆかりは再度落ち着こうと深呼吸。
 そして、ようやく所定の位置につくと視線をピンに集中させた。
 パカァーン!!!
 予定通りのコースに決まり、ストライクを取ったゆかりの勝ちがこの時点で確定。
「あ〜あ、ゆかり姉に負けちゃった」
「えへへ。でも最後の一球があるから待ってて」
 そう言って最後に投げた球は、集中力を使いすぎたせいか、左側の方に曲がりすぎてしまった。
 結果、ピンが3本しか倒れず、ゆかりのベストスコアー更新ならず。
「最後あんまり倒れなかったね」
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