しろっぷ
「そ、それは・・・」
「全部私に任しといてくれたら大丈夫だから!!」
「あっ・・・」
 止める間もなく、真紀の姿は遥か彼方まで走り、すぐさま姿は見えなくなった。

 どうしよう。
 今から追いかけたら間に合うけど、かと言って真紀がやめるとは思わないし・・・。

 それはつい4ヶ月前、職場の同僚と一悶着にまで発展した過去があり、それを仲裁しようと真紀が中に割って入ってきたことがあった。
 だが、真紀の性格のせいで余計に事態が悪化し、結局その相手とは仲直りしないまま相手は退職。
 しかも、真紀は自分がその原因を作ったことなど自覚しておらず、ゆかりは度々被害をこうむっていた。

 ・・・仕方ない。
 月曜日に真紀の件も含めて謝るか。

 そう開き直るしか選択肢がなかったゆかりは、マンションに行こうと決意。
 と、真紀が走って行った方向からゆかりの名前を呼ぶ声が。
「真紀?」
< 198 / 306 >

この作品をシェア

pagetop