しろっぷ
 またこのパターン?
 今日会った理由を言ったら、また余計なことに巻き込まれそうだから気をつけないと。

 ゆかりは武彦にアイコンタクトをした後、手を払ってそっぽを向いて知らんぷり。
 が、パニック状態の今の武彦にはそれが伝わっておらず、見捨てられたと感じていた。
「私、あなたのことが・・・嫌いです」
 キツイ一言を言い放った優香里の手は怒りからかプルプルと震えている。
 かたや武彦も同じように身体がプルプルと震え、顔だけにかいていた汗が全身に。
「ゆ、優香里。僕の話を聞いてくれ!!」
「・・・・・」
 優香里は何も言わない。
「本当は君のことが一番好きなんだ!!」
 優香里の手を掴み、怒りを何とか和らげようとした武彦。
 しかし、優香里は武彦のことなどを全てを見通しで冷めた目で武彦を見下した。
「またこれですか?私はウソは嫌いって言いましたよね?触らないでもらえますか?」
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