しろっぷ
 そのようなことをこの数日で薄々とわかっていた真紀は、嬉しそうにニヤニヤしながら正志を手招き。
 二人の後輩である正志は内心ゆかりには近づきたくはなかったが、もちろんそれは出来ない。
「お、おはよう・・・ございます早川さん。それと・・・先輩」
「おはよう・・・」
 ゆかりと正志は互いに別々の方向に顔を向け、チラチラとだけ見ていた。
「じゃあ後は若い人たちで」
 そう言いながらこの場を離れようとする真紀。
 ガッ。
 しかし、ゆかりは先ほどの真紀ように着ていたスーツを掴んで阻止。
「真紀ちゃん、真紀ちゃん〜、真紀ちゃん〜〜〜。どこ行くのかな?」
「・・・わかったわかった。ここにいますここに」
 観念した真紀はゆかりと正志の間に立ち、真紀の目線は正志の方に。
 すると、正志は何か言いたげなのか、口をパクパクとさせている。
「正志君、何?何かゆかりに言いたいの?」
「・・・・・」
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