しろっぷ
 すると恭子がこの部屋に戻って来た。
「すみませんね、それでは続きを始めましょうか?」
「は、はい!!」
 謎が解決されないまま、貴人とゆかりは恭子との打ち合わせを再開させ、それからの話も円滑に進んで行った。
「まあこういう話で進めて行こうと思います。何かご不明な点は?」
「・・・そうですね。どうしてこのプロジェクトをウチに?」
「と、おっしゃるのは?」
「先ほどの秘書の方の話から聞くとこちらのゆかりが何かしら関係がある口ぶりみたいですが?」

 た、貴人さん!?

 あまりに直球すぎる質問にゆかりの心臓は違う意味でドキドキしてしまった。
「それはお宅の会社は腕が良いと前々から聞いておりましたので」
「それだけですか?」
「もちろん。私は公私混同は致しません!」
「・・・そうですか」
 恭子の強気な発言を聞いて貴人はそう答えはしたが、半信半疑なのか複雑そうな顔。
 トントン。
< 273 / 306 >

この作品をシェア

pagetop