しろっぷ
「そんなことよりお母様、僕の聞いてください。そこの女が僕の真紀ちゃんとの仲を〜」
「あ、いや、それは・・・」
 会議中黙っていたゆかりは焦った様子で弁解をしようとした。
 しかし、恭子はそんなゆかりには一切目もくれず、顔は武彦の方を向いたまま。
「・・・金守君、ちょっとよろしいかしら?」
「お母様?」
「まず仕事とプライベートをごちゃ混ぜにしない。それから融資はお金を返してから来なさい!!」
「ま、待ってよ。僕の話を・・・」
「以上。中田ちゃん、お帰りになってもらって」
「かしこまりました」
 秘書の中田は社長室のドアを開け、武彦に帰るように仕向けたが、武彦はそこから一歩も動こうとしなかった。
「ま、待て。僕の話は終わってないぞ!?」
「武彦様、来客の方がいらっしゃいますのでお引き取りください」
「嫌だね!!僕は融資と橘が謝罪するまでは帰らない!!」
「そうですか・・・致しかねませんね」
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