記憶と。
それから僕達は、お互いが部活が早く終わったりした日でも、校門の近くで待つことが多くなった。
僕は、綾子に謝罪するかのように。ほとんど毎日、彼女を待ち続けた。
そして彼女も、日が暮れるような時間になった日でも、僕を待っていてくれた。
自分を待っていてくれる人がいるということが、どれだけ嬉しい事なのか。
自分を好きでいてくれる人がいるということが、どれだけ幸せな事なのか。
僕は、綾子に教えて貰った気がする。
アルバムは、3年になるにつれ、写真が増えていた。
それも2学期、体育祭、文化祭、いろんなイベントがあって。
そこまでは受験のことを少しだけ忘れていられる期間で。
そんな風に思わせるかのように。2学期の写真ばかりだった。
僕はゆっくりその暑い季節を思い出していた。
3年の1学期の終わりの頃の7月、綾子にとって、とても辛い出来事が起きた。
彼女の父親が、亡くなったのだった。
僕は、彼女の力になってあげることが出来なかった。
あの時、僕にもっと、彼女の為に使える力があれば、違う未来があったのかもしれない。
僕は、綾子に謝罪するかのように。ほとんど毎日、彼女を待ち続けた。
そして彼女も、日が暮れるような時間になった日でも、僕を待っていてくれた。
自分を待っていてくれる人がいるということが、どれだけ嬉しい事なのか。
自分を好きでいてくれる人がいるということが、どれだけ幸せな事なのか。
僕は、綾子に教えて貰った気がする。
アルバムは、3年になるにつれ、写真が増えていた。
それも2学期、体育祭、文化祭、いろんなイベントがあって。
そこまでは受験のことを少しだけ忘れていられる期間で。
そんな風に思わせるかのように。2学期の写真ばかりだった。
僕はゆっくりその暑い季節を思い出していた。
3年の1学期の終わりの頃の7月、綾子にとって、とても辛い出来事が起きた。
彼女の父親が、亡くなったのだった。
僕は、彼女の力になってあげることが出来なかった。
あの時、僕にもっと、彼女の為に使える力があれば、違う未来があったのかもしれない。