たった一人の甘々王子さま
とある休日。
優樹side――――――
「....うき.......優樹。起きれる?」
ん~誰?
..........浩司ってわかるけどね。
まだ眠いんだけど..........
今日、休みじゃん。まだ、外は薄暗いよ?
もう少し寝ようよ。
ん?誰か泣いてる?
..........違うか?
ん?
今度は揺さぶってきたな?
ですがね、起きないよ。
こっちもさっき寝たとこですぅ。
さらに、今もチビにエネルギー提供してますけど?
「優樹ィ.......」
あ.......浩司、泣きそう?
動きたくないし、目も開けたくないから声だけね。
「なーに?コウお腹すいて泣いてるの?こっちはまだ咥えてますけど?ヒロはまだ離したくないみたい。半分寝てるからおしゃぶり感覚かな?」
ヒロは咥えながら寝ていきそうで、ほっぺをつつくとまた吸い付く。
そんな我が子にほんわかした気持ちを貰ったら、拗ねた浩司の声が聞こえた。
「違う。コウはおとなしく寝てる。すごくお利口。助かるくらいに......」
え?じゃあなんで起こすの?
そうだよね、コウは母乳が足りなければミルクも飲んでくれるからぐっすり寝てくれるもん。
本当にありがたい。申し訳ないくらいだよ。
だけど、ヒロは母乳大好き。
哺乳瓶のゴムが嫌いなのかミルクは受け付けてくれない。
だから、お腹も早く空くし、こっちの睡眠時間は削られる.......
「もぅ、ならなんで起こすの?ヒロはお食事中なのにね?」
頬を指で撫でると、満足したヒロが離れくれた。
『パパはなんのようですかね?』
なんて寝ている我が子に言いながらゆっくり後ろにいる浩司の方へ身体を向けると
「.......俺が、優樹不足だから」
『もう、ムリ.......』
って声が聞こえたかと思ったら、唇が塞がれた。
そっか。
確かに、コウとヒロが生まれてからの2ヶ月、浩司のこと二の次でしたね。
1ヶ月間は美樹ちゃんが泊まりに来たり、浩司のお母さんが来てくれたしね。
まぁ、浩司も遠慮なしに出張行ってましたけど?
だけど、自分の大事な旦那様だもんね。
今からギュウしてあげますよ。
浩司が唇を離してくれたら、ベッドから少し離れたベビーベッドにヒロを寝かす。隣のベッドにはコウが寝てる。
「おやすみ、いい夢見てね」
二人の頬を撫でてから大きな子供が待ってるベッドに戻る。
「ごめんね、浩司のこと構えなくって」
ベッドに座って待ってる浩司を抱き締めた。
そのとき、浩司の声を聞いて自分の失敗を悔やんだ。