愛されたがり。
大声を出した理由。
……いや、出てしまった理由。
それは何故って、広瀬くんが私を思い切りぎゅうっと抱き締めたから。
温かくて優しい腕が、私を突然包み込んできたからだ。
「ひ、ひひひ広瀬くん!ちょ、人前……」
「和泉さん、大好きです。すごくすごく。僕の気持ちはずっと変わっていません」
広瀬くんの声が私のピアスを揺らして、耳に響いた。
ぐわあっと血が全身を勢い良く巡る。
体が熱い。
「ほ、本当……?」
「はい。だから、僕に言わせて下さい」
そう言いながら彼は私の手を取って、ゆっくり握り締めた。
「和泉さん、僕と付き合って下さい」
ああ、もう……幸せで涙が零れた。
シクシクとなく私を見て、広瀬くんは戸惑っていた。
周りの人々が何だろうとこちらを見ていた。