涙空*°。上
―龍樹said―

あいつ、マジ危なっかしい。
けど、クソおもしれぇ。
子供みたい。


俺と怜雄は、昼飯のために屋上にあがった。

『ねぇ、凜ちゃん本当に買ってきてくれんの?』
怜雄が寝転んだ俺の顔を覗き込んだ。

『こなかったら殺す。』

『凜ちゃとはもうヤったの??』

『...ヤるきねぇよ。』

『え!?龍樹がそうゆう対象以外で女の子と関わり持つなんて、初めてじゃない?熱でも出た?』

『うっせ、シバくぞ怜雄』

まぁ、確かにそうかもしんねぇ。
でも、なんてゆーかさ。
他の女とは違うってわかんだよ。



初めて俺の顔見た時、
あいつ泣きそうな顔でなんか言ってた。

大抵の女は顔見た瞬間擦り寄ってくるけど、あいつは全然違った。


ん...?
あ、あいつちゃんと買ってきたんだな。


『どこ向いてんだばぁか。』

俺は、キョロキョロする凜に声をかけた。

振り返ったあいつを
どこかで見た気がしたけど、
たぶん気のせいだ。


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