毒舌紳士に攻略されて
それがあまりにも嬉しくて、大人げなくはしゃいでは坂井君に笑われてしまったけど。
そして坂井君はというと、さすがはというかボーリングさえも上手く、ストライクの連続だった。
そのすごさに隣のレーンの人達は、坂井君が投げるたびに注目しちゃっていたくらいだ。

ボーリングで遊んで、そのまま併設されているゲームセンターで遊んで。
私も坂井君も学生のようにお互い笑っては、楽しいひと時を過ごした。

紳士的な坂井君はしっかりと七時過ぎには家に送ってくれたし。
本当に楽しい時間を過ごすことができた。



「楽しかった、な」

お風呂に入ってベッドに横たわり、つい手にしてしまうのはゲームセンターで坂井君が一発で取ってくれたクマのぬいぐるみ。
しかもなかなかのビッグサイズだ。

娯楽でさえも得意だなんて、神様は卑怯だなと思う。
でも世の中を公平にするためには、逆に坂井君のような完璧な人間の存在も必要なのかもしれない。
< 204 / 387 >

この作品をシェア

pagetop